駐車場設備
立体駐車設備の平面化で無駄なメンテナンスコストをカット
- 施工前
- 施工後
- エリア東京都文京区
- 設備立体駐車設備 横行昇降式 2連3段×1基(5台収容)
- 施工内容駐車設備解体撤去、平面化(鉄板製床)
- 施工年2023年6月
ご相談内容
ご相談いただいたのは文京区のマンション。住民用に横行昇降式機械式駐車場を設置しているものの、いつの頃からか利用者が減少していたそうです。改めて現地調査したところ5台の収容台数に対して利用されているのは1台という状況でした(背景には車高の高い車の普及や若い人たちの車離れがあると考えられます)。さらにパレットの老朽化も目立っていました。
利用者の減少や老朽化はメンテナンス費の負担増に直結します。駐車時の利便性を考慮しながら、コスト低減を実現するためには、駐車設備改修はまさに「待ったなし」の状況となっていました。
提案と施工内容
駐車場利用率に応じて、機械式駐車設備を平面化
当社が行った提案は、既設の駐車設備・横行昇降式 2連3段×1基(収容台数5台)を解体撤去し、平面化するというものです。
平面化工法については「鋼板製床」をご提案しました。鋼板製床は平面化した床部分に鋼板を設置する工法で、工期が短いことも特長のひとつです。鋼板には耐食性・防錆性に優れたZAM鋼板を使用。長期間にわたって腐食を防ぎメンテナンス性を大幅に改善します。
平面化の利点は車の入出庫がしやすくなる点が挙げられますが、実際に当案件では、収容車諸元全幅を従来の1800mmから1850mmまで広くなり、より入出庫をスムーズに行うことができるようになりました。
資材搬出入が難しい立地環境への対応と工期の短縮
当施工例では、マンションの立地や駐車場環境に起因する制約がいくつか重なり実際の工事を難しくしていました。マンションにアクセスする道路が狭く、解体物の搬出や新規資材を搬入する際は、誘導員を配置した上で運搬車を後進させて行いました。また途中には高さ制限箇所もあり、小型移動式クレーンの設置や資材の台車引きといった作業も必要となりました。駐車場利用者へのご迷惑を最小限にするため、最大限の配慮と工期の短縮化を図り、最終的には無事に施工を終えることができました。
施工後の
お客様の声
資材の運搬⾞がアクセスしにくく、さらに⼯事対象外の駐⾞場利⽤者の⾞が出⼊りするなど、⼯事を進める上で難しい条件が重なる中、想定以上の短い施⼯期間で作業していただき感謝しております。メンテナンス費用の圧縮はもちろんのこと、施⼯後は外観に加え、⾞の⼊出庫も以前よりスムーズになり、利便性も大きく向上しました。平⾯化の⼯法や利点など丁寧にご提案いただき、理想的な駐⾞場設備改修ができたことに満⾜しております。